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(有)大和田会計事務所

大和田会計ニュース 第167号

相続における名義預金と生前贈与

相続税申告の受託をするとまず最初に確認することの1つが、「名義預金」の存在の有無です。
「名義預金とはどのようなものですか?」と質問されるケースも多いです。

預金口座の名義は亡くなられた被相続人ではないが、実態として被相続人が所有者と認められる預金のことを名義預金と言います。名義預金と判定されると被相続人の相続財産に含めることになり、相続税の負担が増えます。
税務調査やその後の裁判で判断が争われる際の認定されるポイントは以下の通りです。

①預金の資金原資が被相続人のものか。例えば、預金口座は誰が開設しているか。開設した名義人に預金を積める資力があるか。⇒通帳の名義人がこれらの条件を満たせば、名義預金になりません。

②通帳の管理は誰がしていたか。通帳の存在を知っていたか。⇒銀行印やキャッシュカードの保管管理が被相続人でなく、名義人であれば名義預金になりません。

③預金から得られる利益は誰が得ていたか。⇒利息を名義人が受取していれば、名義預金になりません。

さらに、名義人の所得水準等から見て、預金残高が多い場合は、生前贈与がされたものかの確認も必要になります。
もともと、金融財産が多く将来の相続時に相続税の負担が見込まれると財産の分散をはかる意図で、預金等の贈与が行われます。
生前贈与の正しい仕方の問い合わせも多いので、4点セットで確実なものとしましょうとお話ししています。

①贈与は契約なので、贈与側の「無償であげる」と受贈側での「もらう」の双方の意思表示が必要です。この為に贈与契約書を作成します。簡単な雛形はネットから入手できます。ポイントは日付を入れ、自書で氏名を書き、実印を押印する事で2通作成して互いに保管します。未成年者では、親権者が自書押印しますので、幼児でも贈与契約は出来ます。

②贈与契約通りに預金等の移動をします。贈与者と受贈者の互いの通帳に足跡を残します。

③貰った受贈者側で預金通帳や定期預金証書の管理を行います。

④出来れば、110万円を超える贈与をし、税務署に対して贈与税の申告をします。

生前贈与の目的として、孫に対する教育資金や習い事資金の支援をしたいが、これは贈与税の対象になるのかの問い合わせも増えています。将来の支払いに備えて預金等で孫の手元に残る場合は、贈与税の対象ですが、その都度使い切るものであれば、贈与税の対象ではありません。請求書等を預かり、祖父母が直接振り込む方法をお勧めします。負担する都度感謝されるので、一石二鳥になります。

(文責 税理士 大和田利明)

 

決算書を図にして分かること

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所員のトピックス 福島市大森の城跡

M・Sです。
今回はかつて、伊達政宗の片腕として仕えた、伊達成実(独眼竜政宗では三浦友和さんが演じました)と片倉小十郎景綱(独眼竜政宗では西郷輝彦さんが演じていました)が城主を勤めた大森城をご紹介します。

先日、郡山でキャッシュフローコーチの先輩と交流を行いました。
郡山のお店は知らないのでキャッシュフローコーチの先輩の案内で、カウンターのみの小さな居酒屋に連れて行っていただきました。
お店では、まったく知らない方と福島の戦国時代勢力図について話が盛り上がりました。(特に俳優さんを使いながらの説明がヒットしたらしいです)

詳しく大森城を調べると
いつ頃から存在したのかはよくわからないとのこと。
ただ、鎌倉時代から室町時代の板碑が数多く残っているので、この一帯を支配していたのは二階堂氏だと言われているそうです。
史料で明らかになっているのは、戦国時代からで、伊達稙宗(伊達政宗の曾祖父)の三男伊達実元(独眼竜政宗では竜雷太さんが演じていました)が、伊達氏の内紛である天文の乱の際、実元は稙宗方につき、大森城は稙宗方の重要拠点の一つとなりました。しかし、天文17年(1548年)に乱が終息し、稙宗の隠居と実元の兄・晴宗(独眼竜政宗では金子信雄さんが演じていました)の家督相続が決まったそうです。兄が桑折西山城から出羽米沢城へ移った後、兄と和解した実元は大森城主にとどまり、信夫郡南部の支配権を与えられたそうです。その後、嫡男の成実に譲り、天正14年(1586年)に政宗が二本松城を落城させると、成実は二本松城を与えられ、大森城は片倉小十郎景綱に与えられました。
その後、豊臣秀吉の奥州仕置きによって信夫郡が伊達氏から没収され蒲生氏郷に与えられると、大森城主となった氏郷の客将・木村吉清は、杉妻城を改修して福島城と名を変え、そこに居城を移り、大森城は廃城なったそうです。
たまに、伊達政宗の居城でしたと話を耳にすることがありますが、居城ではありませんでした。

現在は、山頂部は大森城山公園として管理されています。約700本の桜が植えられており、毎年春にはさくら祭りが開催され桜の名所として多くの方が訪れます。
また、模擬櫓が建てられています。ぜひ歴史に興味のある方は独眼竜政宗を見てから足を運んでみてください。見方が変わると思います。

大森城跡です。見えにくいですが模擬櫓も見えます 7月撮影

 

(by M・S)

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